一般社団法人 建築環境設計支援協会設立のごあいさつ
近年の建築では,省エネルギー性や快適性などの環境性能が重視されるようになってきています。環境性能の優れた建築を実現するためには,計画の初期段階から環境・設備技術者と協力して建築計画を進めることが大切ですが,知識・経験豊富な専門家の支援がいつも受けられるとは限りません。一方,コンピュータ・テクノロジーの発達に伴い,この用途に利用できるシミュレーション・ソフトなどの設計支援ツールの整備も進められています。これらのツールを有効に活用すれば,適切な建築計画を進める上での知見が得られることが期待されますが,専門家以外の設計者・技術者が正しい利用技術を身につけることは容易ではありません。
私ども一般社団法人建築環境設計支援協会(SABED)は,このような設計支援ツールを活用し,環境性能の優れた建築計画を実現したいと希望する方々を様々なチャンネルを通して支援していくことを目的としています。意匠設計者や建築設備設計者からのニーズの高いシミュレーション・ソフトの正しい活用法や環境・設備工学の原理に関する講座やフォーラムを通して,環境設計技術者を育成していきます。
当面は流れの数値シミュレーション(CFD)を対象としますが,熱,音,光などの環境全般の設計支援にも取り組んでいきたいと考えております。皆様のご指導,ご意見,ご協力をお願い申し上げます。
一般社団法人 建築環境設計支援協会
代表理事 倉渕 隆